路面電車
今日は長崎市内を走る路面電車について書いてみようと思います。
長崎と言えば路面電車を思い浮かべる方も多いと思います。市内北部から南部まで広範囲を走っており、運賃はどこまで乗っても120円(子供は60円)と非常に安価で、主要な公共施設・商業施設・観光地を網羅していることから、地域住民や観光客にとって重要な足となっています。
また、最近はICカードも利用できるようになっています。使用できるICカードは長崎スマートカードと呼ばれるものです(残念ながらSuica等の交通系ICカードは使用できません)。タッチするだけで乗り降りができる、運賃の割引やチャージに対する特典がある、路線バスにも利用できる等の長所があり、私の周りにも持っている人は多いですが、私はまだ持っていません。
何故かというと、チャージが非常に面倒なためです。車内に設置された機械でチャージを行う必要があり(一部の公共施設にはチャージできる機械があるらしいですが、数が少ないです)、使用できる紙幣も1000円札のみと非常に不便です。特に、混雑した車内でチャージすることを考えると、現金120円を握りしめて乗車するほうがよっぽど気が楽です。各電停にチャージできる機械が設置されるか、オートチャージに対応してくれれば良いのですが、難しいと思うので私は今後も現金で乗車するつもりです。
ちなみに、路面電車は通勤の時間帯や連休中などに非常に混雑することがあります。乗車制限をかけることもありませんし、巨大なかばんを背負った学生が多数乗っていることも多いので、場合によっては身動きが取れなくなることもあります。また、車両前方からしか下車できないため、車内が混雑していると下車する際に人を押しのけて前方へ移動する必要があります。何とか、車両中央部からも出入りできるような方法を考えていただくこと、また、車内の乗車マナーについての注意喚起を長崎電気軌道さんには期待しています。
(東京メトロに乗るとたまに荷物を背負うなというポスターを見かけます.混雑した車内で荷物を背負うこと=マナー違反と認識していない人が多いように感じます.)
以上のように、やや残念な点もありますが、安価で使いやすい路面電車は長崎市の重要な交通手段だと思います。観光で訪れた方にも一度は路面電車の雰囲気を味わってほしいと思います。
※最近公会堂付近で脱線事故が頻発しており、運行停止となっている場合があります。事前に運行状況を確認されることをお勧めします。