市民団体

長崎に来てから市民団体という言葉をよく聞くようになりました。

wikipediaを見ると、市民団体とは「市民が自分たちの利益向上、生活向上などのために 団結して運動を起こしたり社会の上層部などに訴えかける事により社会を動かす事(社会運動)を目的とした団体」となっています。別にそれ自体に何か言うことはありませんが、長崎の市民団体の主張はどうも賛同できない内容が多いです。

私が長崎に来てからですと、公会堂存続(役所:老朽化と維持にお金がかかるので取り壊したい VS 市民団体:歴史的な価値があるから保存したい)、ミサイル訓練(国や県:万一に備えて実施したい VS 市民団体:長崎でやる必要は無い)、小島養生所跡の保存などで市民団体が動いたという話を聞いています。小島養生所跡は最近話題になっている話で、小学校の建設予定地に日本初の西洋式近代病院の遺構が見つかり、全てを保存したいと市民団体は主張しているようです。

私は学者ではないので歴史的な価値は良く分かりませんが、国宝・重要文化財世界遺産クラスのものでなければ完全な保存をする必要は無いと考えています。大阪城だったと思いますが、城の周辺に昔の石垣が見つかったときその一部を見学できるようにし、小学校(幼稚園だったかもしれません)の地下にも石垣を直接見られる場所を整備したという話を聞いたことがあります。今回の一件もそのあたりが落としどころではないかなと思います。

もちろん、保存を主張する団体が全ての費用を負担するのであれば何も言うことはありませんが、このままだと小学校の建設も遅れてしまいます。早めに決着をつけてほしいものです。