BSL-4施設

全国ニュースでもたまに目にするのでご存知の方も多いと思いますが、長崎県の国立大学である長崎大学の医学部がBSL-4施設というものを造ろうとしているようです。

BSL-4施設は、エボラウイルスのような感染力の高い病原体の研究等を行う施設のことらしく、同じような施設は東京やつくばにもあるようですが(Wikipedia情報)、近隣住民の反対などにより危険な病原体の取り扱いは現在行われていないそうです。

ここで、そんな大層なものを何故こんな田舎に造ろうとしているのか?という疑問が湧きましたが、長崎大学卒業の同僚に話を聞いてみると「長崎大学の医学部は特に熱帯地域の病気に関する研究に強く、国内外から数多くの研究者を受け入れている、その関係でBSL-4施設を造りたいのではないか」と話をしていました。実際に建設を予定している場所は長崎大学坂本キャンパスというところで、平和公園の南東側に位置しています。周辺は住宅地であるため、県内のニュース等を見ていると建設反対という声も良く聞きます。

個人的な意見を言うと、施設を造ること自体は良いのではないかと思います。数年前に発生したアフリカのエボラ出血熱のニュースや、東京でのデング熱のニュースを耳にした方は多いと思いますし、そういった熱帯地域での病気は今後増えていく可能性もあると聞きます。BSL-4施設を造ることでそのような病気の研究が進み、実際に病気の治療ができるようになるのであれば、また、その分野で日本が世界をリードできる可能性があるなら是非お金をかけて造ってもらえればと思います。

ただし、住宅地のど真ん中に造らんでもいいのでは?とは思います。大学としては長崎市の中心部、医学部キャンパスに近い場所に造りたいという思いはあるんでしょうけれど、そんな場所に設置しようとすれば反対意見が出るのは当然かと思います。

いっそのこと、大村市諫早市の郊外に大学全体を移してはどうかなと思います。土地は平坦で広いですし、新幹線も(多分)開通しますし、空港も近い。大村市諫早市長崎市と比べると栄えていませんが、大学が移転して1万人近く人口が増えれば多少は変わるでしょう。学生さんにとっても都市規模と比べて異常に高額な家賃の負担が減り、誘惑も減るので学習環境も向上するかと思います(代わりに長崎市北部は壊滅するかもしれませんが)。

大学移転案、是非検討してみてほしいです。