長崎の県民性とは?

先日,東北に住む私の友人が長崎へ観光旅行に来ました.私はちょうどその時出張だったので,後日どうだった?と聞いてみると,大変ご立腹の様子.

なんでも,某旅館と観光地にてぞんざいな扱いを受けたようで,「長崎は観光で食ってるのに,観光客をもてなす気が無いのか!」と憤っていました(厳密には,長崎は観光等のサービス業だけでは無く,製造業や農林水産業も盛んなようです).私もこれまでに長崎市に住んで,もちろんちゃんとしている方のほうが多いですが,確かに「この人大丈夫か?」と感じるような人が複数いたのも事実です.

ということで,今回は長崎の県民性について,私が日ごろ感じていることを書いてみようと思います.2年しか住んでいないのに好き勝手書くな!と怒られそうですが,一般の観光客は1~2日の経験から長崎県の印象について語るでしょうから,どうぞお許しください.

Wikipediaにて長崎県の県民性について調べると,以下のように書いてありました.
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遊びが好き、開放的
かなり人見知りする
宗教心が厚い
新しい物好き、祭り好き(のぼせもん)
生活をゆっくり楽しむ
男も女も伸び伸びしている
そこそこ仕事はこなすが、遊びや趣味にもバランスよく時間を割く
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これを見て,概ね合っているなというのが素直な印象です.

とげとげしい態度の人は比較的少なく,全体的に温和な方が多いです.お年寄りが多いためかやや保守的な面もありますが,なにかきっかけがあればすぐに打ち解けてくださる方が多いです.私はとある趣味がありますが,その趣味のおかげで地域住民の方はすぐに私を迎え入れてくださいました.また,街が栄えていなくても日々楽しみながら暮らしている方が多いように感じています.

一方,仕事に対する考え方や対応について残念に感じることが多いです.

Wikipediaの「そこそこ仕事はこなす」という記述の通り,最低限のことはしてくれますが,それ以上がありません.私自身過去にサービス業についていたため,お客さんは一体何を望んでいるんだろうか?ということは常に考えて仕事をしてきたつもりですが,長崎ではそれが出来ない人が多いように感じます.もちろん,過度なサービスを要求しているわけではありませんが,「仕事の対価としてお金を頂く」ことを軽んじているのでは?と思うことが多いです.冒頭で書いた友人の話や,以前書いたF不動産の話もまさにこれに尽きると思います.

地方都市は今後どんどん人口が減り,どのようにして活性化を図るかが課題になっていると聞きます.大枠はもちろん政治家や役所が決めるとしても,県外から訪れる人と直接やりとりするのは長崎に住む人です.訪問者を軽んじるような扱いをしてしまうと,その人は長崎に対して非常に悪い印象を持ってしまい,結果的に自分の首を絞めることになりかねないと思います.地方都市として今後生き残っていくためには住人の意識改革も必要である,知人の話を聞いてそう感じました.